セフレを全員切った

接客中に結婚相談所で働いているお客様から、結婚相談所で選ばれるなら32までよ。といわれた。目から鱗だった。

私は31と半年。あの一年半という時間しかない。

かき混ぜていた鍋が焦げ付きそうだった。

手が止まる。ほんとうに手が止まったのだ。

 

 

久々に外で飲んだ私は最近連絡をとっている24歳の男の子にラインした。彼とは二度寝ている。だが、まだ付き合うなどという関係ではない。以前話したセックス中に優しくしてくれて、私が泣いてしまった相手だ。

その子に、ねぇ、私のことすき?ときいてみた。するとこんな答えが。

セフレが何人もいる人の事すきになれないでしょ。切ったら話は変わるかもしれないけど。

 

ごもっともだった。私はセフレが何人もいるだらしのない女だ。こんな女は真剣にお付き合いする土俵にたてず、結婚にも繋がらないなと思った。そして、なにより24歳にもっともなことを言われて悔しく恥ずかしかった。

 

意地になった私は最近よく連絡を取っている3人のセフレに連絡をした。

当分の間さようならです。彼氏をつくることにします。

私は涙が出た。彼らは私の中で寂しさを埋めてくれる人がだった。例えばそれがセックスで身体目的であろうとも、わたしにはその甘く切ない時間、本当は甘くなどないが。が必要だったのだ。

もう彼らと会えなくなると思うと寂しい。

普通の友達であればまた会えたのに。

だが、セックスをぬかして、私と彼らは友達になれたのだろうか。わからない。

 彼らからの返事は

応援しているとのことだった。

たしかに引き止められたりはしたけど、結果応援している。誰も私と付き合おうとはいわなかった。それだけの関係だ。やはり寂しい。

でも、ご飯を食べたり、セックスしたりは楽しい時間だったのは事実だ。それは刹那的で未来につながらない時間だとしても。

 

 

何日か耐え、セックスをしていない異性の話し相手である芸大生のANIに助けを求め、セックスのないデートでリハビリをしてもらうことにした。彼とはもう2回会っているが、純喫茶で話したかぎりだ。男女の行いは一つもない。

映画すきが高じて今週は名画座でデートをする。映画をみてその後、カフェで映画について話すのだ。れっきとしたデート。私が一年セックスを続けて忘れていたものだ、

 

私はANIとの会話とデートを楽しみにセフレと別れる決意をした。